風呂敷講座 風呂敷が伝えたいこと4 梅の花の風呂敷

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今回の話題は、風呂敷講座 風呂敷が伝えたいこと4 梅の花の風呂敷についてです。

 

こちらの風呂敷は昨年夏、ご寄贈いただいた風呂敷の中の一枚です。

淡いピンク地に梅の花がデザインされています。

風呂敷のデザインは、桜の花か又は桃の花か?とも思いましたが、枝に密着して咲く花、花弁の先が丸く描かれていることにより梅の花だと思います。

 

風呂敷が畳まれて入っていた小箱には、紅白の熨斗(のし)が掛けられていて「祝 株式会社〇〇〇(宝飾業)」と記されていました。 

 

株式会社〇〇〇様が何かのお祝いでご贔屓筋に差し上げた風呂敷で、季節は梅の花からも、風呂敷の色からも想像できますが、新年になって早春、今頃の季節ではないかと思いを巡らせました。

風呂敷が伝えたかったことは、まだ寒いけれど、梅の花の開花を待ちわび、明るさが伝わってきて、オーダー主(株式会社〇〇〇様)のお祝いの気持ちに寄り添った風呂敷のように思います。

 

サイズは約70㎝で、素材はナイロン製です。年代としては昭和40年~昭和の終わり頃の風呂敷ではないでしょうか?そう考えると、今から約40年~60年位前の風呂敷ということになります。

 

飾る前に、風呂敷用の小箱に入っていましたので、しっかり折り皺(畳み皺)が付いていました。40年~60年もの間畳まれていたシワをのばすことに少し躊躇しました。その訳は、折り皺(畳み皺)が尊いように思えたからです。

 

ナイロンの風呂敷は昭和時代には大活躍しました。洗濯機で洗え、すぐ乾き、しわになりにくいという特徴があります。現代ではナイロン製の風呂敷はあまり販売していません。

ナイロン製の風呂敷は、結婚式にも活躍しました。赤と白のぼかしの風呂敷に結婚式の引き出物を包んで招待者に渡していました。また、お葬式では紫と白のぼかしの風呂敷が使われました。今ではすっかり風呂敷に引き出物や、返礼品を包んでお渡しするという習慣もなくなり、紙製の手付きバッグに変わっています。

 

 

七海風呂敷講座ではお話をさせて頂いておりますが、ナイロン製の風呂敷は、昭和の時代には日常使いの風呂敷として大変重宝されましたので、ご実家やおばあちゃんちを探してもらって、もし使わないのであれば貰ってお持ちになっていると便利だということをお伝えしています。

 

現代風の使い方として、色々あると思いますが、私の場合は出張や旅行に数枚持って行きます。

・かさばる洋服などをキューッと包むとコンパクトになりますので、キャスターバッグの中にたくさん入ります。

・スーツを着ていく場合には、食事の際、汁物などのハネをふせぐためにさっとエプロンのように首からかけます。

※スーツを何着も持って行けないですね。

・お土産などで荷物が増えた場合にも風呂敷バッグとして使えます。

ナイロン製の風呂敷は、汚れたらホテルの洗面台でさっと洗えば翌朝には乾いています。

 

今回は、風呂敷が伝えたいこと4 梅の花のピンクの風呂敷についてでした。

 

風呂敷講師 土肥原くに子

 

七海風呂敷講座では、風呂敷講座の切り口は、日本文化としての風呂敷講座、環境に優しい風呂敷利用法、災害時の風呂敷利用法などを行っています。
対象は、日本の皆様、お子様~おとな、外国人対象(留学生・外国人ビジネスマン)・やさしい日本語で行う風呂敷講座、企業研修として社員教育などにもご利用頂いております。オンラインでも国内のみならず海外へ向けても風呂敷講座を開催しています。

 

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