日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備4「お年玉=おとしだま=OTOSHIDAMA」


本日もにほんあいBLOGにアクセスして頂きましてありがとうございます。

日本の伝統文化をまとめて紹介しているにほんあいサイトです。

 

今回の話題は、日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備4「お年玉=おとしだま=OTOSHIDAMA」についてです。

 

●日本のお年玉とは?

お年玉=おとしだま=OTOSHIDAMAを英訳すると、New Year's gift (money given to a child by relatives and visitors)になります。

 

子供にとってはうれしい日本のお正月の習慣であり、大人にとっては懐が痛いお正月の習慣でもありますね。

 

日本の新年を祝うために贈られる金品のこと。単に年玉(としだま)ともいう。現在では特に子供に金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられている。歳暮と異なり、目上の者が目下の者に贈るのが特徴。反対に、目下の者が目上の者に贈る場合はお年賀(御年賀)という。
(出典:Wikipedia

 

 

●日本のお年玉の元になったものは?

一説よると日本では元々「年神様(歳神様)=としがみさま=ROSHIGAMISAMA」の魂がやどった「鏡餅=かがみもち=KAGAMIMOCHI」を子供に分け与え、その餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたことから、とする説がある。つまり、その年を、1年間を、生きるために必要な、歳神(年神)の霊魂=生命を、子供に分け与えることで、(強い生命力には、魔=災厄を退ける力がある)、子供の無事な成長を願う意味がある。
(参考資料:Wikipedia

日本のお年玉のはじまり物語は有名な話ですね。鏡餅を子供にお年玉としてあげていたことが始まりですから、「今年のお年玉は『お餅で良い?』」と子供の頃に親戚等から、かわれた記憶がある人も多いでしょう。

 

 

●日本のお年玉の習慣はいつから?

日本のお年玉の習慣は中世(11841603)頃までさかのぼり、主として武士は太刀を、町人は扇を、医者は丸薬を贈った。

現代のように現金を渡すのが一般的になったのは、昭和30年代(1955年 )以降で、経済成長とともに農村社会が解体され都市生活者となり、稲(米)や餅を作らなくなった代わりだともされている。

(参考資料:Wikipedia

 

 

●日本のお正月にお年玉はいくらあげたら良いの?

この質問はたくさんいただきます。そして毎年年末に大人は頭を痛めることでもあります。贈る予定のあるお子さんの年齢を数えてみたり。日本で正月のお年玉の相場はあるのでしょうけれど、子供の年齢と相手方のお家との関係もありますのでここでは明記することは控えたいと思います。大事なことは、お正月のお年玉の金額は多すぎないことでしょうか。贈るお子さんの親御さんに逆に気を遣わせない金額が良いでしょう。

 

 

●日本ではお年玉は何歳まで贈るの?
学校を卒業して社会人になったらお年玉はあげないのが一般的です。しかし、おじいさん、おばあさんから見たら孫はかわいい。まして一人暮らしをしているような場合はひょっとしてお金に不自由をしているのではないか、不自由をさせてはいけない等と孫を心配して贈るケースもあるでしょう。

 

しかし、個人的には逆だと思っています。社会人になったらおじいさんおばあさんへは安価な物であっても良いのでお正月に「お年賀」をお贈りする、「お年賀」の熨斗を付けてお贈りできる日本文化を理解している自立した社会人になって欲しいと願います。

日本のお正月に送るお年玉に関しては、年末のうちに準備しておかなければならないことが2つあります。ここに日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備として書いている理由があります。

年末のうちに現金を新札(しんさつ)で用意しておきましょう。お年玉などおめでたいお金は新札で贈るのがマナーです。

 

もう一つお年玉を贈るために準備するべきものはお年玉を入れる「お年玉袋(別名:小さい袋は「ぽち袋」)」です。

これには新年の干支(えと)が書いてあるお年玉袋や、人気のキャラクターがデザインされているお年玉袋もあります。お年玉の金額が大きい場合には水引が付いている和紙で出来ているお年玉袋に入れましょう。

 

お年玉袋(別名:ポチ袋)のサイズはお札を折りたたまないで入るサイズ、お札を折って入れるサイズなどがあります。

お札を折って入れる場合は3つ折りにしてお年玉袋に入れるのがマナーです。4つ折りですとおめでたいお正月に4から死をイメージさせてしまうのでタブーです。

 

小さいお子さんに、もし1000円をお年玉として贈るのでしたら、100円玉を10個入れてあげると1000円札を入れて贈るよりも喜ばれます。「お札」と「硬貨」どちらが嬉しいかと複数のお子さんに聞いてみましたら「硬貨」だそう。「いっぱい入っている~」「ガチャガチャが〇回できる」という返答でした。

 

 

日本ではここ数年のうちに急速にキャッシュレス化が進みました。現金を使わない日が何日もある方も多いと思います。正月のお年玉の習慣の為に新札を準備するのは少しハードルが高くなったかもしれません。

 

〇〇ペイで贈る人もいるとの話をニュースで聞いたことがあります。身近にはまだいません。これほど日本で日常生活のキャッシュレス化が進むと「〇〇ペイでお年玉を贈りました。貰いました!」というようなことが一般的になる日も来るのでしょうか?

もしそうなると…日本の伝統文化であるお年玉袋、慶事に用意する新札、お札の3つ折りのマナーも忘れられてしまいのでしょうか?

〇〇ペイも便利ですが、日本の伝統文化を直接渡す子供世代へ繋いでいくためにもお年玉は出来る限り現金とお年玉袋で贈りたいですね。

 

日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備4「お年玉=おとしだま=OTOSHIDAMA」を通して日本への理解が深まりますことを願っています。

 

 

にほんあいサイト内関連記事|にほんあいBLOG 日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備3「お節料理=おせちりょうり=OSECHI RYORI」にほんあいBLOG日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備2「鏡餅=かがみもち=KAGAMIMOCHI」日本の伝統文化 日本の正月を迎える準備1「門松=かどまつ=KADOMATSU」