日本のクリスマスの習慣と「クリぼっち」の意味

日本の情報、日本の文化、日本の習慣を発信しているにほんあいサイトです。

本日もにほんあいBLOGにアクセスして頂きましてありがとうございます。

 

今回の話題は、日本の習慣クリスマスの過ごし方についてです。

もうすぐクリスマスですね。クリスマスの予定はお決まりでしょうか?

 

本来のクリスマスとは、イエス・キリストが誕生した日をお祝いする日です。海外では、クリスチャンの方々は教会で礼拝(ミサ)を行い、ホームパーティーを行うパターンが多いようです。

 

では、日本ではどうでしょうか?

クリスチャン人口はそう多くはありません。11月の下旬頃から(今年はハロウィンが終わった頃に見かけた)店舗の装飾がクリスマス仕様に変わります。日本の年中行事で盛り上がるイベントの一つとしてクリスマスがあるように思います。

 

ミッション系の学校では、礼拝堂でクリスマス礼拝(ミサ)が行われますが、そうでないと教会へ行ってお祈りすることはありません。

※クリスチャンの方はもちろん教会へお出かけになります。

 

日本の若者たちのクリスマス事情。

クリスマスは本来12月25日ですが、12月24日のクリスマス・イヴの方が盛り上がります。

 

十代後半位になった若者は、自宅でホームパーティーをやると言っても家に滞在することはありません。

恋人や友達と街へ繰り出し、街路樹やテーマパークのクリスマスイルミネーションを見て、クリスマス限定ディナーを食べて盛り上がります。

日本の若者は、家族と過ごすクリスマスよりも、恋人や友達と過ごすことを好みます。

これは宗教に関係すると思います。日本人の多くが無宗教でクリスチャンではありませんから、どちらかというと聖なる日というよりも、クリスマスイベントとして考えているからだと理解できます。

 

また、近年若者言葉に「クリぼっち」という言葉が登場しました。クリスマスを一人ぼっちで過ごすことを短い日本語で「クリぼっち」というようです。これは雑踏の中で忙しく過ごすよりも自宅で好きなことをしてゆっくり過ごすという選択をした、又は一緒に過ごす恋人がいないので「クリぼっち」などと表現します。私は一つの選択で、商業主義にのらない素敵なクリスマスの過ごし方だとも思います。

 

日本のレストランのクリスマス事情。

日本ではクリスマス近くになると様々なレストランでは、通常メニューを提供しないお店も多くあります。

クリスマス限定コースA、B、C等と2~3コース程度用意され、その中から好きなコースを選びます。クリスマスの時期にはコースの価格もぐんと跳ね上がります。

レストラン側は繁忙期ですから、2~3コース位に絞ると提供時間が短くて済みます。また客側にとっても、クリスマスをイメージしたプレートが並ぶとクリスマス気分が一気に盛り上がります。

一方、私は珍しく考えるタイプで、あのお店の「〇〇」が食べたいと思って行っても、クリスマス特別メニューになっていて、クリスマス期間は食べられないので少し残念に思います。

 

日本の七面鳥事情。

自宅でのホームパーティー料理は、海外では七面鳥だと思いますが、日本の七面鳥の流通量はそう多くはありません。日本ではその代用品としてチキンを食べます。

ローストした骨付きの鶏もも肉を家のオーブンで焼いたり、焼いてあるものを買ったりします。

ケンタッキーフライドチキンのテイクアウト派も多いと思います。しかしまたクリスマスイヴとクリスマスには私の知る限り(近くの数店舗では)当日買いに行っても販売はしてもらえなかったことがありました。事前に予約がないと購入できません。今年はすっかり忘れて予約していなかったことを思い出しました。

 

 

日本のサンタクロース事情について。

日本のサンタクロースはトナカイにのってやってくると思われています。最近はタクシーという子供もいます。

侵入経路についてひと昔前までは海外と同様に煙突だと言われていましたが、日本に暖炉があるお宅はそう多くありません。

子供達に聞いてみましたら、マンションのベランダから入ってくる!うちには煙突がないからお風呂の窓から入ってくる!そもそもサンタクロースはいない!とのことでした。とても現実的ですね。

 

南半球の国ではサーフボードにのってやってくるという国もあります。南半球ではクリスマスは夏ですから国によって違うのは興味深いですね。

 

さて、一年に一度のクリスマス。皆さんはどのように過ごす計画を立てているのでしょうか?

皆さんの元にサンタクロースがやってきますように。

 

外国から来日して日本で初めてのクリスマスを過ごす外国人は自国と日本とのクリスマスの習慣の違いに驚いたり、共通点を見つけたりするでしょう。日本のクリスマスを通して日本への理解が深まりますことを願っています。

 

 

にほんあいサイト内関連記事|日本情報