外国人対応のためのやさしい日本語

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今回の話題は「外国人対応のためのやさしい日本語」についてです。

 

日本語が堪能ではない外国人に接して困ったことはありませんか?

店舗や会社、外国人採用時の面接、日常生活などで多くの外国人に接する機会が多いと思います。

 

多くの店舗では外国人対応マニュアルや外国語表記のメニューを既に常備していると思います。

 

また、外国人の新入社員の就活では外国人の方が「面接のための日本語」を国内外の教育機関で就活の前に学んでいます。

 

今回特筆したいのは外国人の再就職の面接での日本語についてです。

外国人の再就職の場合、「再就職」ですから外国人はある程度のビジネス日本語ができ、もちろん日本に住んでいますから、生活日本語はおよそ話すことができます。

 

しかし、採用側で日本人に話すように面接を行ってしまうと通じていない場合があり、両者に誤解か生まれることもあるように拝見しています。

 

外国人がある程度の日本語をマスターしているので、採用ご担当もついうっかり日本人への対応と同じような日本語を使っている事例が多くあるということです。

 

もし、面接で応募した外国人がキョトンとしていたら、もう一度別の言い方「やさしい日本語」で話してみてはいかがでしょうか?

 

「やさしい日本語」とは、シンプルな構文とやさしい単語を使って話すということです。

国や自治体から、特に緊急時など外国人に対して「やさしい日本語」を使うことが推奨されています。

 

では「やさしい日本語」を使うとはどういうことでしょうか?

 

例)

場面:緊急時の誘導。

大きな地震があり津波警報が出た場合。

A市役所は地域の人々の周知の場所と仮定する。

 

日本人向けての誘導:津波警報が出ています。危険ですから急いで高台へ避難してください。A市役所が避難所になっています。

 

外国人へ向けての誘導:大きな波がきます。危ないです。高いところへ走ってください。A市役所へ走ってください。

 

「危険」を「危ない」と「やさしい日本語」に言い換えることです。

とても大雑把になりますが、漢語を和語になおして話す、構文も短く区切って話す工夫をするというようなことです。

 

上記では「やさしい日本語」の緊急時の対応を例に説明しましたが、外国人の再就職の面接でも同じです。

※営業などの部署によっては流暢な日本語を話すことができることを条件としている部署も有りますのでここでは除外します。

 

専門用語を使って説明した場合、外国人から「すみません、もう一度お願いします」と返された場合、上記の点に注意し「やさしい日本語」を使って話してみてはいかがでしょうか。又は例を挙げて話してあげることでも理解してもらえるでしょう。

 

現実問題として、中小企業において面接ご担当は、応募してくる外国人の母国語を全て話せるというケースはほとんどありません。

大きな企業の場合は、各国の外国人社員を採用担当者又は通訳におくこともあるでしょう。

 

このような場合であっても、この「やさしい日本語」を使えば、日本で再就職をしようとしている外国人と意志疎通ができるのではないでしょうか?

 

勿論例外もあります。

再就職であっても、今まで日本で生活していなかった外国人(海外の日本企業の支店で働いていた場合)、仕事で日本語を必要としていなかった(仕事で日本語を使っていなかった)外国人はこの限りではありません。前の会社で社内共通語は何語であったのか?も要チェックです。

 

再就職の面接に来る外国人のバックグラウンドを事前にチェックシートを利用して調べておくこともスムーズに面接を行うポイントかもしれません。

 

また、外国人向けに日本語能力を測定する「日本語能力試験」がというテストがあり、N1~N5認定がありN1が上級です。このテストは外国人の「日本語能力・日本語の知識習得」の目安になります。

しかし、このテストと日本語会話の堪能さ、流暢な日本語が話せるということとは切り離して考えた方が良いでしょう。

 

やさしい日本語を通して外国人への理解が深まりますことを願っています。

 

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